一目見ようとしただけなのです。
あなたの横顔を見たらすぐに逸らそうと思ったのです。
見なければよかった。もし見なければ、
一日の残りの時間をそつなくこなし、日常を謳歌できたはずだったのに。
あなたの目はまっすぐ光のごとく私の姿を捉え、
優しいあなたのはずなのに、冷たく感じました。
あなたの視線から私は逃げることができませんでした。
動くことができないまま、視線は矢のごとくそのまま私の心を射抜きました。
時がとまり、息がつまり、溺れたように身動きがとれなくなりました。
苦しいはずなのに心地よい。
次があるのであれば、先に私があなたの心を溶かしたい。
そう思うばかり。